Pro Tools general and session APIs

Pro Tools の新しいオープンな時代を発表できることを嬉しく思います。Pro Tools 2022.12 ソフトウェア・リリースには、新しいスクリプティング SDK(ソフトウェア開発キット)のサポートが含まれており、ハイエンド施設やアプリケーション開発者が Pro Tools をスクリプティング化して、繰り返し行う作業を自動化し、全く新しいワークフローを作成できるようにします。この新しい無償の Pro Tools スクリプティングSDKは、開発者が立ち上げ、実行するために必要なすべてを提供します。是非、Audio Development Partner Programにご登録ください。

そして、これはほんの始まりに過ぎません。この最初のリリースにはコマンドが少し含まれていますが、開発者がより強力で統合されたアプリケーションを作成して Pro Tools コミュニティに提供できるように、今後の Pro Tools リリースでコマンドをさらに追加していく予定です。

Pro Tools 2023.3 ソフトウェア・アップデートの新機能: Appleシリコンの完全サポート、メモリーロケーションの新しいコマンド、クリップ名の変更、トリガー再生と録音。

Pro Tools 2023.6ソソフトウェア・アップデートの新機能: セッションにオーディオをインポートするための新しいコマンド、メモリーロケーション作成のサポート、スクリプティングSDKのバグ修正と改善。

 

スクリプティングSDKとは?

Pro Tools スクリプティング SDK は、Pro Tools を制御して自動的にタスクを実行するためのアクセスを提供する、言語に依存しないオープンなAPIです。セッションを開く、閉じる、保存、特定のセッションを開くためのクエリ、さまざまなフォーマットでのエクスポート、タイムライン上でのいくつかの機能の実行、クリップや再生状態などを調べるための “get” コマンドの使用、開いているセッションに対して書き込み可能なアクションを実行するための ”set” コマンドの使用などが可能です。どの言語でもアプリを作成できるので、C++より Python の方が得意という方でも、すぐに立ち上げ、実行することができます。この API は、Pro Tools の Windows版と Mac版の両方に含まれているので、Pro Tools を使用するすべての人に適したソリューションを、どちらのオペレーティング・システム上でも作成することができます。

スクリプティングSDK自体は、使用しているスクリプティング・アプリケーションとPro Toolsの間で作業するためのインタープロセスとして機能する外部コンポーネントです。アプリ、SDK、Pro Tools間の通信は、証明書によって検証され、妥当性が確認されています。サインアップ方法の詳細は、以下を参照してください。スクリプティング・インターフェースは、Pro Toolsのどのバージョンでも動作するため、 Pro Tools Artist、Studio、Ultimate、さらに無償提供の Pro Tools Intro を使用している方向けのアプリを作成することが可能です。

Pro Tools Editing APIs

Avid の新しいスクリプティングSDKは、ユーザーがPro Toolsを対話式で使用できる革命を
もたらす 先見的な一歩です。SoundFlowは、最近のSoundFlow 5.2リリースで、Pro Tools
スクリプティングSDKの
サポートを追加し、ユーザーが自動的にPro Toolsにタスクを実行
できるようになりました。
SoundFlowのようなプラットフォームがPro Toolsを細かく制御
できるようにすることで、ユーザーが魅力的で
 パーソナライズされたユーザー・インター
フェースや自動化されたワークフローを作成できるようになり、
 気が散る要素を取り除き、
クリエイティブな作業に集中できるようになります

クリスチャン・ムンク・シューアー氏 (SoundFlow創設者兼CEO)


はじめ方

https://developer.avid.com にアクセスし、Avid のすべての SDK および API をご覧ください。Pro Tools スクリプティング SDK の下にある、サインアップをクリックします。サインアップすると、すべての SDK と API を一覧表示するアカウント・ページ https://my.avid.com/products/cppsdk が表示されます。このページは、https://my.avid.com のページ右側の "My Toolkits and Downloads" をクリックしても見ることができます。このページには、SDK  のダウンロード(ドキュメントを含む)、証明書を管理するためのリンク、サポートの探し方に関する情報、Pro Tools についての詳細が掲載されています。

Pro Tools スクリプティング SDK を使用して、無数のワークフローが改善され、組み合わされ、発明されることを楽しみにしています。これは、Pro Tools での API の始まりに過ぎませんので、Pro Tools の各リリースで何が追加されたかをご確認ください。

Sam Butler headshot
Sam Butler
As director of audio software at Avid, and a keen musician, Sam works with all the departments in Avid to produce the future of the Pro Tools and Sibelius products and solutions.