皆さん、こんにちは。
Avidのオーディオ・コンテンツ担当、マット・ラングです。Avidに入社して以来、このプログラムに力を注いできたので、新しいプログラムのPro Tools｜Sonic Dropについてお伝えできることを誇りに思っています。私のことをご存じない方もいらっしゃると思いますが、私はアーティスト、プロデューサー、DJ、そしてサウンド・デザイナーとして活動しています。もし興味があれば、Avid以外での私の活躍については、こちらをご覧ください。
Pro Tools｜Sonic Dropは、ロイヤリティ・フリーのサンプルやループ、新しい Pro Tools | PlayCell インストゥルメント・プリセット、Pro Toolsテンプレートなど、毎月お届けするオーディオ・コンテンツで、Avid Linkの新しいSonic Dropタブでダウンロードできます。このコンテンツは、Pro Toolsの月額および年額サブスクリプション、もしくは永続版ライセンスで有効なソフトウェア・アップデート＋サポート・プラン（Artist、Studio、Ultimate）をお持ちの方であれば、すべて無料でご利用いただけます。Pro Tools Artistのユーザーが、Pro Tools StudioやUltimateのユーザーと同じクリエイティブなインストゥルメントや追加のオーディオ・コンテンツにアクセスできることは、チームにとって非常に重要であり、これを実現できたことに喜びを感じています。
Pro Tools | Sonic Dropの初回は、私が作成した6つのサンプルパックを付属してのリリースです。私の意図は、インスピレーションとユニークさを兼ね備えたコンテンツを提供することです。有名なドラムマシンのサンプルパックはたくさんありますが、新しいEventide H90 Drumsのサンプルパックのようなサウンドはないと断言します。これは、典型的なドラムマシン（および他の多くのもの）のいくつかを使い、素晴らしいEventide H90でそれらすべてを処理します。私自身、このSonic Dropのサウンドを個人の仕事でも使っており、皆さんに聴いていただくのが待ちきれません。Pro Tools｜Sonic Dropは、刺激的でユニークな特注ツールを提供し続けることを約束します。Sonic Dropのサウンドを使って作った皆さんの音楽を聴くのが楽しみです。
そして、初回リリースとなるPro Tools｜Sonic Dropの各パックについて少しご紹介します。
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Isorhythm
長年にわたり、私は常に独自のドラムサンプルを作り、数多くのサンプルパックを世にリリースしてきました（主にエレクトロニック・ドラム）。私はいつも、エレクトロニック、アコースティック、そしてよく聴くサウンドを組み合わせて作っています。ハイブリッドは、私にとって常に最も興味深いものです。
Isorhythmパックは、モジュラー・シンセサイザーで作られたドラム、文字通りの野原でのフィールド・レコーディング、そしてあらゆるスタジオ・レコーディングがドラムに生まれ変わったものです。これはマット・ラングの象徴的なパックであり、私のキャリアの中で使ってきたパーカッションの集大成と言えるかもしれません。
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Pumpkins
Pumpkinsのコンセプトは、ハロウィンの季節に、ここLAのハリウッド・ボウルで渋滞に巻き込まれているときに思いつきました。ハロウィンをテーマにしたホラー映画の看板の下で、私の脳内で自然に、たくさんのカボチャを買って、ハンマーと野球のバットでカボチャを豪快に残酷に破壊しながら（もちろん、幽霊のマスクもつけて）そのサウンドを録音するというアイデアにたどり着きました。このパックには、カボチャを切る時のあまり暴力的でないサウンドも含まれています。効果音の音源は、サンプラーに読み込ませればより多くの選択肢が得られるように、自然な生音で予想より長く残してあります。ループそのものは、カボチャの音源を使った面白い質感のドラムパターンを作るための出発点であり、例です。ループにはカボチャ以外の音は1つも使われていません。
こちら でPumpkinsの制作過程をご覧いただけます。
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Eventide H90 Drums
素晴らしいEventide H90を使用して作成された、異世界のドラムループと効果音のサウンドです！
Eventide H90についてはこちらのブログ をご覧ください。
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Rob’s Basement Beats
Rob's Basement Beatsは、ロブ・ダミコ（Rob D'Amico）の地下練習室で録音されたループ、フィル、効果音のコレクションです。ロブの本業はPro Toolsのプロダクト・マネージャーですが、彼が最初に情熱を注いだのはドラムで、今でも定期的にライブをしています。私自身の最初のバンドがニューヨークのブルックリンの地下室で練習をしていたので、地下室のドラム・ライブラリーを作るというコンセプトが気に入りました。そこには、ノスタルジーな雰囲気の、地下室でしか出せないサウンドがあります。20年前に私のバンドで、1984年製のラジカセを部屋の真ん中に置いて、うまくいくように願いながら録音ボタンを押して録ったレコーディングよりも、ロブのドラムはずっといい音で鳴っています。このドラムは、特にヒップホップやドラム＆ベースなどのジャンルでよく使われる、切り刻んだり、リサンプリングしたりする手法にも最適です。
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Ultra 808s
私は808の豪快なキックが大好きです。実際の808ドラムマシンを使って作るのとは違って、もう少し現代的でクリエイティブなものに仕上げました。この「808s」のソースは、Moog、ASM Hydrasynth、モジュラーシンセ、Elektronのドラムマシンなど、さまざまです。レコーディング・チェーンには、Heritage Audio 73jrプリアンプ、Warm Audio EQP-WA EQ、コンプレッサーはAudioScape の76aとV-COMP、Empirical Labs EL8-X Distressor、Warm Audio のWA2AとWA76、Heritage Audio Successorなどを使用しました。これらは普通の808sではない、と言えるでしょう。生の808サンプルの他に、異なるセンスを加えるために、ギターペダルを使ってさらに加工されたサンプルを収録したEffected 808sのフォルダもあります。
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Kitchen Kit
何年か前、私が大きな影響を受けた人が、私の好きな曲の中で、ガーリックプレスのサウンドをパーカッシブなスナップとして使っていると教えてくれました。それ以来、キッチン用品の録音は、その独特な個性が出せるので、私のちょっとしたこだわりになっています。今回は、缶切り、ガーリックプレス、野菜の皮むき、ワインキー、トング、ナイフを録音しました。また、鍋やフライパンも一緒に叩いておく必要があると思いました。また、他のパックと同様に、Kitchen Kitにも、加工されたサウンドだけでなく、生の録音も含まれています。
缶切りの生の録音をクラップの代わりに、ワインキーをシェイカーの代わりに使ってみてください。加工されたサンプルは、生のサンプルをElektron Digitaktドラムサンプラーに読み込んで、そこであらゆる種類のサンプルを加工して作ったものです。とても力強いキックも、Digitaktでキッチンでの録音（多くは鍋の音）を使って作られました。これらのサンプルは、処理されたものも、生のものも、好きなサンプラーに読み込んで、ピッチを上げ下げし、クリエイティブに、従来のドラムの代わりに使うことをお勧めします。これは私のお気に入りの方法で、他とは違う先進的なサウンドを作り出すのにとても良い方法です。
そして、これはほんの始まりに過ぎません。毎月新しいSonic Dropが登場し、新しい楽器やサウンド、私たちが敬う他の企業との限定コラボレーション、そしてアーティストからのコンテンツなど、ライブラリーを拡張していきます。Avid Link（バージョン2023.3以降）のSonic Dropタブに、最新のSonic Dropのリストが表示されるので、ご確認ください。また、Avid Linkではオーディオ・サンプルの再生や、コンテンツのダウンロードを管理することもできます。詳しくは、このビデオをご覧ください。
このコンテンツからインスピレーションを得て、これらのサウンドをご自身の音楽にどのように使っているか、#SonicDropをつけて、SNSでシェアしてください！ Sonic Dropのサウンドを使って作った皆さんの音楽を聴くのを楽しみにしています！
