Creating with Pro Tools Intro 1862

音楽を創りたい、録音したい、編集したい、プロデュースしたいという欲求は、かつてないほど高まっています。新しいミュージシャン、プロデューサー、クリエイターは、ウェブやお気に入りの音楽ショップなど、さまざまなアプリケーションや音楽ツールを見つけ、学び、試せる場所を強く求めています。憧れのアーティストと同じツールを学び、使いたいというクリエイターの願望から、多くのユーザーにとって、Pro Tools は間違いなく欲しいツールのトップリストにあがります。クリエイターのジャーニーを支援すべく、Avidは全く新しいPro Tools Introを Pro Tools ファミリーに迎えます。Pro Tools Intro は、音楽が趣味の方、DAW を使って初めて音楽制作をしたい方など、あらゆる人が Pro Tools のすべてを無償で知ることができるようにするものです。世界中の音楽やオーディオのプロが Pro Tools を選ぶ理由を理解し、発見しながら、ビートを作成、演奏を録音、そして音楽作成を楽しむことができます。それでは、Pro Tools Intro をもっと詳しく、その内容や入手方法をご案内します。

Pro Tools Intro は、必要不可欠なオーディオおよび MIDI ツールのすべてと、エフェクトおよびバーチャル・インストゥルメント・プラグインの主要なセットを提供します。Pro Tools の輝かしいオーディオ・エンジン、ワークフロー、そして主要機能の数々。Pro Tools のすべてのサブスクリプションおよびトライアル版は、物理的な iLok または iLok Cloud を用いた PACE iLok コピー保護システムを活用していますが、Pro Tools Intro は、ディスクベース認証を利用して iLok の必要をなくし、管理を容易にしました。

 

Pro Tools Intro screenshot

 

Pro Tools Introの入手方法

Pro Tools Intro を入手するには2つの方法があります。1つ目は、avid.com/pro-tools-intro から Pro Tools Intro をダウンロードする方法です。アプリケーションおよび36のプラグイン、バーチャル・インストゥルメント、ループなどを無償で入手することができます。インストール時に、ユーザーは案内に従って簡単な Avid アカウント設定を行い、短時間で利用を開始することができます。Avid では、このパワフルなツールを使って音楽を作成、編集、ミキシングする方法を学ぶための動画を多数作成しています。  

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※「
Pro Tools Introをインストールする」動画は、動画上部の
   タイトルをクリックの上、YouTube上でご覧ください!

Pro Tools Introをインストールする
Pro Tools Introデモ・セッション・ツアー

 

トラップ・ミュージックを10分で作成する
ローファイのアコースティック曲を10分で作成する

 

 

しかし、Introは、単なる無償のスタンドアロン・アプリではありません。Pro Tools 2022.9のリリースに伴い、Pro Tools Introは、Pro Toolsインストーラーの一部として、すべてのPro Toolsソフトウェア(Pro Tools Artist、Pro Tools Studio、Pro Tools Ultimate/Flexに加え、Pro Toolsトライアル版も)のインストール時に自動的にインストールされて、サブスクリプションやトライアル版の有効期限が終了すると、利用可能になります。つまり、Pro Tools 2022.9以降をインストールして、サブスクリプションを有効期限までに更新しない人は誰でも、サブスクリプションの契約状況に関係なく、Pro Tools Introにアクセスして、基本的な機能を使用することができます。有効期限が切れたPro Toolsトライアル版についても同様です。トライアル期間終了時に、有償のサブスクリプションへ移行しないユーザーは、Pro Tools Introへ移行します。永続ライセンスには有効期限がないので、永続ライセンスをお持ちのお客様には影響ありません。永続ライセンス・ユーザーは、最後に契約したアップグレード&サポート・プランで有効な最も新しいバージョンを継続して使用することになります。

有効なアップデート&サポート・プランをお持ちでない永続版ライセンス・ユーザーは、Pro Tools Introをインストールすると、インストールしていたPro Toolsと入れ替わるのでご注意ください。元のPro Toolsの機能を回復するには、Pro Tools Introをインストールする前のバージョンを、再インストールする必要があります。

重要なのは、Pro Toolsの他のバージョンで作成されたセッションをPro Tools Introで開くことができることです。Pro Tools Introの能力を超えたトラック(例えば、9以上のオーディオ・トラック)は、セッションでは省略されて、非アクティブになります。
省略されるような大きなセッションで作業する場合、オリジナルのセッションに影響しないように、「名前を付けて保存する」を使用するか、新しいセッションを作成して、必要なトラックをインポートすることを奨励します。さらに、セッションで使用されているプラグインのうち、Pro Tools Introに含まれていないものはすべて無視され、非アクティブになります。これについては、本記事で詳しく説明します。

 

Whats Included with Pro Tools Intro
Pro Tools Introに含まれるプラグイン

 

Pro Tools Intro の機能

Pro Tools Intro には、あらゆる音楽制作に欠かせないオーディオおよびMIDIツールが含まれています。

  • オーディオ・トラック(ステレオ/モノ)× 8
  • インストゥルメント・トラック × 8
  • MIDIトラック × 8
  • Auxトラック(ルーティング・フォルダと共有)× 4
  • マスター・トラック × 1
  • ルーティング・フォルダ(Auxトラックと共有)× 4
  • ベーシック・フォルダ × 2000
  • 同時入出力 × 4
  • 32ビット浮動小数点処理
  • 最大サンプルレート192kHzでの録音および再生
  • ボイス × 1024
  • 同梱するCore Avidプラグイン × 35
  • Xpand!2バーチャル・インストゥルメント(2500以上のプリセット)
  • Avid Loopmastersサンプル・パック
  • EUCONコントロール・プロトコルをサポート
  • Clip FX(再生のみ)
  • Core Audio、ASIO、またはWASAPI互換インターフェースに対応

 

一部の機能、ワークフロー、プラグインは、引き続き有償ライセンスでのみ利用可能です。例えば、VCAトラックやHEATなどの機能、GrooveCellやSynthCellなどのバーチャル・インストゥルメント、Inner Circle特典などは、Pro Tools Introでは利用できません。これらは、有効なPro Toolsサブスクリプションおよび永続版ライセンス用の有効なアップデート&サポート・プランでのみご利用いただけます。

Pro Tools Introの全容、仕様、比較一覧は、こちらをご覧ください。
 
オペレーティング・システムの要件は、他のPro Toolsと同じです。オペレーティング・システムの互換性は、こちらでご確認ください。

 

 

Pro Tools Intro with Xpand2 VI

 

Pro Tools Intro と終了した Pro Tools|First の比較

Pro Tools の新たな無償版を心待ちにしていた Pro Tools|First ユーザーは、Pro Tools Intro が Pro Tools|First に代わり、幾つか重要な改良がほどこされていることを知って喜んでいただけるでしょう。まず、Pro Tools Intro は、メインの Pro Tools コードベースに基づき作られているため、新機能や機能拡張が導入された時に、現行および将来の有償Pro Toolsとの互換性を保証します。次に、Pro Tools Introは、セッションのローカル保存をサポートし、Pro Tools セッション・ファイル・フォーマットの .ptx を使用します。Pro Tools | First のプロジェクトは、Intro で引き続き作業することができますが、作業前に、Pro Tools セッションへ変換する必要があります。最後に、Pro Tools | First と違い、Pro Tools Intro では、サードパーティの認定 AAX プラグインを全て実行可能です。Pro Tools プラグイン開発者の巨大なコミュニティから、膨大な数の有償・無償のプラグインを使用できるようになります。

 

ご利用について

Pro Tools Introの配布を開始しました。音楽制作やDAWでのオーディオ制作が初めての方は、Pro Toolsの世界へ飛び込み、開始する絶好のチャンスです。Pro Tools Introに関する詳細は、avid.com/pro-tools-intro をご覧ください。  

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Greg Stryke Chin
Greg "Stryke" Chin
Greg “Stryke” Chin is Avid’s director of product management, audio ecosystem. He is an electronic music producer, remixer, and DJ.